ryu’sへようこそ…オーナーのryuです。
“Suchmos“は変わってしまいました。
Suchmosと言われて最初に思い浮かべるのはこの曲ですよね。
ryu’sでも何度か触れていますが本当に格好いい曲。日本の音楽シーンにシティポップ時代が訪れたのは間違いなくこの曲があったからです。
誰だこの渋い集団は。
日本人離れした~という表現が当てはまることに変わりはないが、60年代~70年辺りの曲調になっている。MVからして暗く渋くなっている。カラフルにスタイリッシュだった彼らはグッナイしたのか。
とはいえ、格好いいことに変わりはないです。Suchmosだとついベースに気を取られがちですが、ギターも非常に格好いいと感じられる曲です。4:36からの長い間奏、MVやらサウンドやらが最高にサイケデリック。
そんな彼らの新アルバムを聴くともっと驚きました。
アルバム通してこの雰囲気なのか…。
「PHASE2」からは今までの雰囲気も少し感じるソウル寄りの曲調な「WHY」やノリやすさはあるもののアコースティックギターのリードが聞こえてくる「ROMA」、「Hit Me, Thunder」でまたブルースの雰囲気に戻って…
このアルバムを1曲ずつ分析しているだけで2徹しちゃいそう。
お金にならない音楽と揶揄されるブルースを中心に、サイケデリックやソウル、ブラックミュージックなど様々な要素を今まで以上に組み合わせたのが今回のアルバム「THE ANYMAL」だと言えるでしょう。
電子的なサウンドの印象から、生々しいサウンドに変わっています。まさに「THE ANYMAL」
どうしたんだ、もう売れる気はなくなったのか。大丈夫か。
こんな風に変わってしまった原因、それは2chにあると僕は思います。
ハートビー…温野菜…なんて言わないで
Suchmosが2chで話題になった原因、それは間違いなくこの曲でしょう。
サッカーW杯のテーマソング「VOLT-AGE」。ライブver.はしっかりと盛り上げる構成になっています。格好いい。
当時、イントロを聴いて「分かりやすく盛り上げるタイプかな」と思っていたら静かな曲調に変わって「んえ、えっ?」ってなったのを覚えています。
ニュース番組でW杯の特集を組む度に「Heart Beat…By your side…」の部分が延々と流れていたこともあり、多くの人が何だこの曲はと思ったことでしょう。
その結果、2chはこの有様。
そこまでいじるかと思わせるいじりっぷり。今の時代、2chまとめサイトを見ている人は多いでしょう。「STAY TUNE」でSuchmosにはまった人たち、この流れでSuchmosを好きではなくなったんじゃないでしょうか。広くて浅いやつもうグッナイ。
Suchmosはもう売れたくないんじゃないだろうか
ここまでの音楽的変化があった時、よく「彼らは自分の好きな音楽、今自分がやりたい音楽をやっている」と評する人がいるけど、今回に限って言えば疑問が残る。
「STAY TUNE」の頃の彼らも今やりたい音楽をやっていたと思うんですよ。大衆に受けただけであって、大衆受けを狙ったとは思えない曲です。グッナイしまくりだしね。
今回のアルバム「THE ANYMAL」は一種の隠居だと思います。しばらく表舞台からは距離を置くというのを僕たち消費者だけでなく、全方面のメディアに示したのではないでしょうか。
このまま彼らが隠居するとしたら寂しいですね。まるで岩戸に隠れたアマテラスです。
彼らがアマテラスなら、どうするべきか分かりますよね?
アマテラスの前で楽しむんだよ。大騒ぎするんだよ。岩戸開けさせようぜ!ライブ行こうぜ!