どーも、ライターのはなまるです。
普段はアイドルの記事やら、美容の記事やら書いてるんだけども少しビジネス的な話もしていきたいなと思いこの記事を書いてみようと思う。
広告代理店って何してるの
皆さんご存知だろうか。「広告代理店」というワード。この5文字の並びを見ただけで、「あー、そういう仕事ね」というイメージが湧く。そんな、蝶ネクタイ型変声機とハイスペックメガネをかけた少年名探偵並の洞察力と推理力を兼ね備えた人たちはすぐさまブラウザバックしてくれ。
多分だがそんなやつはいない。
仕事柄広告代理店の人たちと関わることがあるのであの人たちがどのような仕事をしているのかについて説明していきたいと思う。
まあ、別に「広告代理店」という言葉が間違っているなんていうことを言うつもりはない。大体就活なんて一言で何をやっているのか分からない業界だらけだ。それで言えば就活で大人気「商社」ですら何してるかすぐイメージできる大学生は少ないのではないだろうか。
ちなみに言うと俺もやつらが何をやってるかは知らん。平日の夜に青山で飲み歩いてるということぐらいしか知らん。
広告代理店の代表格
広告代理店がどのような仕事をしているのかということを説明する前に広告代理店の具体例を説明しよう。
ミスター広告代理店「電通」
皆さんご存知「電通」。社員の自殺が何のその。今やブラック企業の代名詞のような扱いの電通だがやはり知名度は抜群。ウェイウェイしてそうな雰囲気に加えて、高い年収、驚異的な飲み会での酒のキャパシティ。すごい。奴らは本当にすごい。ありえないぐらい飲む。多分だが肝臓が3つあるんだと思う。
特に若手はもはや哀れとしか言えない。ノリは完全に飲みサー。凄まじい速さでジョッキとビンを空にする。持ったグラスは離さない、机に置かない。大学生で飲みサーにでも入っていなければ確実にビビり散らかして、下半身からも吐くこと間違いなしだ。
吐くまで飲むぞ「博報堂」
次に有名な「博報堂」。2番目も有名と言う稀有な例の1つ。圧倒的1位は電通なのだが、圧倒的2位が博報堂。吐くまで飲むでいう名な博報堂だが、こいつらもまあ飲む。
仕事はできる人が多い(勝手な)イメージ。
あんま知らん「ADK」
業界3番手は「ADK」。読み方は「エーディーケー」。先輩がいる。
広告代理店が何をしているかというと。
もう正直に結論から言ってしまう。広告代理店とは何をしているのかというと「企業のプロモーション戦略を代理している」のだ。もっと噛み砕いて言うならば、企業がモノもしくはサービスを売りたいと思っている時に、それをどのように有名にするのかというのを考え実行するのが広告代理店の仕事だ。プロモーションとはここの場合はまあ有名にするための戦略ぐらいに思ってもらえればいい。
例えば「A社が新しくプロダクトを開発し、売り出した。ただ有名にするための方法が分からないため広告代理店にお願いする」というのが流れだ。有名にするための方法としてCMを作る、新聞の1面に商品を載せる、ビルの看板に写真を貼る、電車の中に広告を出す、というような様々なプロモーションを行う。
普通にA社がテレビ局や新聞社にお願いすればいいのだが、ここが難しい。第一に面倒臭い。特にプロモーションに金をかけられる大企業の場合は自分たちで全部やるよりも、広告代理店にすべてお願いして勝手にやってもらった方が楽なのだ。この商品はこんな感じで、こういうイメージでプロモーションして欲しいんですよって言えば広告代理店が勝手にテレビ局や新聞社=広告媒体と呼ばれる人たちとコミュニケーションをとって動いてくれる。
第二はコネクションだ。特にテレビや新聞というのは意外とこの広告代理店を介さないとプロモーションできないというのがあったりする。だから、直接売り込むのではなく、あえて広告代理店を経由する必要があるのだ。
つまり、広告代理店は「広告主(=プロモーションしたい企業)と広告媒体(=テレビ、新聞など)との間に立つ人たちなのだ」
お金の流れ的にはA社と言う広告主が、広告媒体=テレビ、ウェブ、新聞、雑誌などに払うお金から何割かを抜きその分が売り上げにプラスされるイメージだ。A社がやるべきことを代行して動いているのだからそういう商売の仕方になる。
広告代理店の職種
広告代理店の職種とは一体何があるのか。
就活なんかでよく見かけるのは総合職とクリエイティブ職みたいな分け方だ。先ほど挙げた3つの大きなところだと大体こんな感じだろう。ウェブの広告代理店だと広告運用と呼ばれるものをやりまくるやつもいる。これを総合職として募集するのはこれや如何に。
総合職
大体が営業に配属される。やることは営業だ。あとここで問題になるのが、「どの広告主を担当するかというところ」と「どの媒体を専門に扱うかというところだ」。
先程の3つクラスになると大きなクライアントを囲っており、そこの専門の部隊があったりする。例えば、資生堂のプロモーションをすべて担当する部署、P&Gのプロモーションをすべて担当する部署というような感じだ。担当するクライアントの雰囲気というのが非常に重要になる。
当然いいお客さんもいればモンスタークライアントもいる。正直なことを言うといいお客さんとは
お金を大量に出してくれる。
これは当然だ。クライアントさんが出してくれるお金の2割ぐらいをもらえる商売のため、1億円出してくれるクライアントと1000万円のクライアントとでは当然モチベーションが違う。年間億を超えるようなクライアントとなれば、死ぬほど飲み会で酒も飲めると言うものだ。
口出しをあまりしてこない。
まあ、これに関しては様々な意見があるが、こーでもないあーでもない、こーしろ、あーしろなどと無茶な要求を言いまくってくるクライアントというのがいる。こういうクライアントは確実に社内で嫌われる。そういう人たちの対応をすると定時という概念が消滅する。
どの媒体を専門に扱うか
要はプロモーションに使う媒体として何を使うのかというところである。当然クライアントによってどの媒体を使うのかというのは違ってくる。例えば、不動産投資会社がクライアントだったとしよう。彼らのビジネスは投資用の不動産を売りつけるというビジネスだ。彼らのプロモーション戦略を代理してくれと頼まれた場合どのような戦略を考えるだろうか。
広告代理店だから即CMだ。と思ったそこの大学3~4年生。今すぐ広告代理店に就職するのは諦めた方がいい。クライアントのターゲットというのをよく考えるべきだ。不動産投資会社のターゲットは金持ちだ。(もしくは年収500万以上のサラリーマンというパターンもある)。じゃあ金持ちに対して効果的な媒体でなければならない。金持ちが利用するとなるとタクシー。ならタクシーの後部座席のディスプレイに広告を出すか。という判断になるだろう。その場合は営業をしにいくべき先はテレビ局ではなく、タクシー会社になる。
まあ、あくまで1例だ。不動産投資会社は一概に金持ちをターゲットにしているとは言えないし、金持ちをターゲットにプロモーションをするとした場合、金持ちだけが読む雑誌に広告を出す、極論何か媒体を使わずにイベント開催なんかもいいかもしれない。
そういうアイデアを考える面白さが広告代理店にはある。(大きな会社の場合)
まあつまりはどのテレビ、新聞、ウェブ、オフラインでの広告など様々な媒体がある中でどれを専門にして扱っていくかというのが極めてキャリアに置いては重要になる。
クリエイティブ職
おそらくだが普通の4年制大学を卒業した人たちは関係のない職種。芸術系の大学を出た人が大体。広告代理店の仕事はクライアントのプロモーションを代理する仕事だと説明した。つまりは、その商品に対してどんなキャッチコピーで、どんな画像を使ってプロモーションしようというにのを考えるのも広告代理店の仕事なのだ。そうなると彼らは自社でデザイナーやコピーライターを囲うことになる。
小さな広告代理店だとこの部分は他の企業に頼んだりしているが、少なくとも電通と博報堂は社内ですべて完結できるレベルで体制が整っている。労働環境は整っていないが。
やつらデザイナー、コピーライターというのは天才的でこういう商品で、こういうイメージでというとロゴ、キャッチコピー、バナー、絵コンテだったりがすげえクオリティーで出てくる。こないだ、俺将来こんな会社作りたいんだよねーとイメージだけを伝えるとめちゃかっこいいロゴが完成して俺は引いた。あの人たちは特殊だ。センター試験ができたからと言って、ああいう特殊能力が身につくとは思えない。
広告を運用する仕事
ウェブを専門に扱う広告代理店や、大きな広告代理店のウェブ部門の人たちがなる可能性がある職業。華やかなイメージの広告代理店とは真逆のクソがつくほど地味な仕事。Facebook広告を始めとする広告をひたすらに回し続ける仕事。
広告運用って何って思ったやつ。まあ簡単に説明する。フェイスブックやインスタグラム、Twitterなどで広告を見たことがあるだろう。PRという表記と共に時々TLやストーリーズに流れてくるあれだ。
まあ要約すれば、あれを作って、どこに流せば1番人が集まってくれるのかをひたすら1日中デスクに張り付いて考える仕事だ。
例えば化粧品会社の広告運用をする場合は、どんなクリエイティブを作って、どんな人たちに対して広告を出したらいいかを考えてあとは放置して成果が出るのを待つ。何度も言うがクソ面白みはない。テレビ局の人たちとキラキラみたいなイメージで広告代理店に入ってこの部署に配属されるとまあ笑えない。
事業会社の広告をただ代行するだけという文字通り「広告を代理する」だけの仕事。とはいえ、分析が好きだったりする人は向いている。どれだけコストを削って、最大の成果を出すかが問われるため、地味に厳しい世界でもある。
テレビCMは成果の計測が難しいが、オンラインでのウェブ広告は簡単に計測ができるからである。要はこの商品を買ったのはテレビCMのおかげというのを証明するのは難しいが、ウェブ広告を経由して買ったというのはすぐに分かるからである。
つまりは無能が広告運用を行うと100万円で広告を運用して100件売れたのに対し、エリートは100万で1万件売ったというのが分かるのである。特に広告運用の代行を行う場合はこれぐらいの成果は出せますという風にクライアントに言っているため達成できなかった場合に待っているのは上司からの鬼詰めおよびクライアントからの怒号である。
ちなみにだが、花形のテレビ担当の部署の友人は24時間テレビで協賛企業のロゴが何秒映っているのか数えるという高学歴である必要がない仕事をしているためなんとも言えない。ウェブだから地味というのは偏見であることを忘れないでおこう。
広告代理店がブラックなのはなぜなのか。
広告代理店はブラックであるというのをよく言われる。まあ、ブラックの定義は色々あるとして少なくとも労働時間の観点から見れば、やつらはブラックだ。限りなく黒だ。漆黒だ。モンスタークライアントを抱えた日には、、。あとアルハラも半端ない。
一緒に仕事をすれば分かるが納期ギリギリになると0時回っても電話がかかってくる。あの時俺はコイツらやべえと思った。電通の社員から高橋まつりさんの事件の件を色々聞いたこともあるが、まあ正直彼らにとって100時間を超えることは普通のようなことを言っていた。ただ、あの事件の場合は労働時間というよりは他の問題があったと言っていた。
彼らはシンプルにたくさんのクライアントを1人で抱えており、さらに広告主と広告媒体の間に挟まれる。
広告主「こうしろ」
広告媒体「無理だよ」
広告主「こうs」
広告媒体「無理d」
広告主「k」
広告媒体「無r」
これのエンドループ。クソほど有能な広告代理店の営業マンはこの辺の折衝がめちゃくちゃ上手い。
できないやつは広告主に言われたことをそのまま右に流すだけで、結局広告媒体とクソほど揉めて仕事が増える。どちらにも迷惑をかける。よってやり取りも増えて必然的に仕事が増えてしまう。
よって、業務量がエゲツない量になる。有能な広告代理店のやつは何度も言うがここの折衝がマジで上手い。広告主も広告媒体も幸せな気持ちにできる。
また、接待を行うためブラックという理由もある。
接待となると必然的に飲み+休日出勤である。つまり平日は夜遅くまでクライアントをヨイショし、クライアントのために元気に数秒でビンを空ける。そして休日はゴルフに出かける。
楽しそうだなおい。
まあ華やかな業界だからがんばってくれや。
以上
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