どーも、ライターのはなまるです。
超有名メンズ美容室OCEAN TOKYOの記事を扱う当サイトとして、この話題を取り上げないわけにはいかない。
本日インスタおよびTwitterでOCEAN TOKYO代表の中村トメ吉さんが今日付での卒業を発表しました。そして、瞬時にツイ消し、インスタの投稿削除を行いました。そして、翌日新たなインスタのアカウントで卒業を発表しました。
いや、なんかもうツッコミどころ満載やんけ。そもそもいきなり卒業するという時点でちょ待てよ。さらになぜか卒業というワードをチョイスする状況がちょ待てよ。そしてさらにその情報を消した状況にちょ待てよ。そして改めて新しいアカウントを作ってそこで発表したのがちょ待てよ。なぜ退社という言い方をしないのか謎。
ツッコミどころが多すぎてどこから突っ込んでいいかわからねえ。ノンスタイルの漫才かよ。
事件概要
要約すると、新しい道に進むからオーシャンを卒業するとのことだった。
いや、それは納得せんやろな。7月の予約を取ってる人とかいるのにいきなり昨日付けで卒業しますなんて言われてもな。特にオーシャンにくる人なんて飛行機とって行くとか、新幹線で行くとかそういう人もいるわけよ。東京に住んでる人なら、予約してたけどしゃあないぐらいの感じなのかもしれないけど、遠方から来る人にとってはこれは迷惑だよなとは思う。
沖縄のホテルの予約とって、そのために飛行機とってさあって時にホテル側がいきなりの休業発表。それはまあ、インスタのコメントは荒れるわな。んであれだけ荒れればインスタ消すわな。
結局1回前のアカウントでの投稿を消して、新たにインスタのアカウントを設立してそこで新たにコメントを掲載している。詳細は割愛する。
経営者としてどうよ
もう一つは経営者としての視点だと思う。
もちろん上場企業だったりするわけじゃないから代表取締役が抜ける時に何か責任を取らないといけないとか、急に辞めたりしてはいけないみたいな規則があるわけじゃない。起業・独立っていうのは個人がかなりのリスクを取って行う行為だから、いきなりやめるって言ってもその人の自由。
株主がいるわけでもないし。とは言え、いきなりその日にSNSで「卒業します!」はぶっちゃけ常識を疑うレベル。せめて、もうちょっと卒業発表から時間を空けるとかそういう配慮があるのが普通だと思う。
特にやっぱりデカイのが7月の人の予約がなくなったってこと。旅行会社なら返金ものの騒ぎ。バイトブッチするのとはわけが違う。
信用を失ったっていうのはかなり大きい部分だと思うが、現在のOCEAN TOKYOの基盤を作ったのはこの人だと思うし、この人がいたから高木琢也、三科光平はじめその他の美容師がついてきたんだとも思う。
伝説を作った何ていうと厨二臭すぎてファブリーズとリセッシュを重ねがけしたいけど、あながち間違っていないと思う。高木琢也、三科光平と違って露出が多いわけではなかったけど、この2人の魅力をよくわかった上で敢えて自分は一歩後ろに下がっていたのかなと思う。
中村トメ吉の凄さ
AKROSとLIPSが2トップだった時代に独立して、現在では人気、知名度ではそこの2つを抜き去ったのはこの人の功績が大きいと思う。人気知名度だと三科さん、高木さんに劣るんだろうけどその2人を集めたのは中村さん。
経営者として、そういう優秀な人材を集めるのが得意、というより人に慕われるのが得意なんだろう。
寒い、厨二くさい、痛いなどなど罵ろうと思えばいくらでも出て来るけど、組織においてビジョンっていうのは重要だし、こういう人がいるから下の人間が頑張れるっていうのはある。
人を育てるって視点で見れば、三科さんやら高木さんより遥かに向いてそうだし。後輩からの慕われてる度で言えばかなりのものだったんだと思う。それなりに厳しかったとの話も聞くけど。
今後
今後は美容師としては働くらしいけどOCEAN TOKYOは離れるとのこと。
正直、OCEANを離れたからと言って売り上げが極端に下がるとかそんなことはないと思う。今回の急な退社というか代表取締役について退社という表現が適切かはわからんが、少なくとも卒業よりは適切な表現だとは思う。
他のOCEANの美容師ならいざ知らず、この人だから切ってもらってたって人が多いと思う。また、どこかで美容室を始めるというならそれが第二のOCEANになって何ならOCEANを超える可能性すらある。
今後のOCEAN TOKYOが不安
逆に心配なのはこの人が抜けた後のOCEANだ。
高木さんや三科さんが人のマネジメントが得意だとは正直思えない。もちろん、2人ともプレイヤーとしては優秀だし、自分をブランディングすることに関しても超一流。
なんだけど、人について行かせようって思うのはまた別の要素。もちろん、マネジメントの手法として有無を言わさず、実力で引っ張る流川とかメッシみたいなやり方もあるけど、そのタイプだけだと組織は回らない。
三科さん、高木さんがメッシタイプなら、中村さんはクリロナタイプだった。
プレイヤーとしてもちろん優秀なんだけど、チームを鼓舞することもできて、慕われていた。正直、三科さんの得意分野はプロダクト開発とかそっちだと思ってるし、高木さんは自由に勝手にやってるイメージ。もちろん、腕は確かなんだけど、こういうタイプが嫌いな人ってのは一定数いる。
後輩から尊敬されるって言っても、中村さんとはタイプが違う。流川をすげえって思って尊敬はしても、話しかけやすいのはミッチーでありリョータであり、花道なのだ。尊敬というよりかは畏怖とかそっちの言葉の方が違いかもしれない。
それは三科さんも同じ。自分が圧倒的な個であることと、チームを引っ張れるっていうのは近いようで違う。エースをキャプテンは違う。OCEANを代表するエースは高木琢也、三科光平なんだろうけど、OCEANというなの船の船長は中村トメ吉だった。
もちろん、この3人の関係っていうのは誰が欠けてもダメだったと思う。三科さん、高木さんがいなければOCEANのここまでの成長スピードはなかったと思う。
この2人はOCEANの看板になったわけで、縁の下の力持ちタイプだけだと意味がない。ナルトは1人では火影になれなかったし、ルフィだって1人だったら海賊王どころか、東の海で海の藻屑。
組織っていうのは小さければ小さいほど1人に依存する。OCEANは確かに大きな美容室だけど、他のデカイ会社に比べたらはるかに見劣りする。こういう組織だと1人抜けるのが致命傷だったりする。特に組織のビジョンを体現するような人物が抜けるんだからその影響は大きい。
ただ、小さな組織はその1人に依存するけど、その代わりが出て来るのも組織。もちろん、すぐにとは言わないけど代わりは出て来る。今すぐに、高木さん、三科さんにならぶ人が出て来るとは思えないけど、そういう人は必ず出て来る。そして穴を埋める。それが組織。
まとめ
ナイキとプーマも一度は同じ会社だったけどそこから分裂してこの2つができた。アップルだって1度スティーブジョブズを追い出している。規模も状況も違うから一概に同じにするわけにはいかないけど、近しいものはあると思う。
もちろん、批判の声はあってしかるべきだし、7月の予約がなくなった人に関しては特にだと思う。それでも美容師は続けるとのことだし、文句があるなら会いに行けばいい。
俺は応援するとまでは言わないけど、次はどんなことをするのか気になってるから見守っていたいし、もし一緒に仕事するようなことがあればなとも思う。
以上